利根親水公園の大賀蓮は見頃でした2026

梅雨明けが今か今かと待たれる今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ジメジメとした湿気で、カメラを握る手も心なしか汗ばむ季節ですね。
そんな蒸し暑さを吹き飛ばすべく、今回は茨城県利根町にある利根親水公園へ行ってきました。

お目当ては、夏の水辺を彩る美しい花々です。
現地に到着すると、空はあいにくの曇り空でしたが、それがかえって直射日光を防いでくれて、思いのほか過ごしやすい撮影日和となりました。
肌にまとわりつく湿気を感じつつも、一歩園内に足を踏み入れると、そこには都会の喧騒を忘れさせてくれる爽やかな景色が広がっていました。

この公園の主役といえば、なんと言ってもハスです。
園内に咲き誇るハスの歴史を紐解くと、これがまた実におもしろいドラマが隠されていました。

平成十年のこと、区画整理事業の際に地中深くから掘り起こされた泥土の中から、住民の方がハスの実を発見されたそうです。
それを自宅に持ち帰り、バケツや鉢を増やして見事に栽培に成功。そして平成十三年の公園開園に合わせて、この池に移設されました。

調査の結果、なんと日本生態学会から「自然歴史百選」の植物品種「古代ハス」として認定を受け、現在は「利根蓮(とねばす)」の名で親しまれています。
地中深くで何百年、もしかすると何千年も眠っていたかもしれない種が、現代の人の手によって蘇り、こうして大輪の花を咲かせている。
そう考えると、ファインダーを覗く目にも自然と熱が入ってしまいます。

ここで少し、利根親水公園について整理しておきましょう。
2001年(平成13年)に開設されたこの公園は、広さが約1.6ヘクタールという、いたってコンパクトな水辺公園です。

池を中心に、ちょっと一息つける東屋やトイレがしっかりと整備されています。
派手なアトラクションがあるわけではありませんが、四季折々の水生植物を楽しめる憩いの場として、地元の人々に深く愛されているのがよく伝わってくる、とても居心地の良い空間です。

公園の目玉は先ほどご紹介した古代ハス(大賀ハス / 利根蓮)で、淡いピンク色の清楚な花が本当に美しいです。

しかし、魅力はそれだけにとどまりません。
池をよく観察してみると、ヒメスイレン、そして時期によってはアジサイやカキツバタ、ノハナショウブなど、水辺を好む植物たちが豊富に植えられています。
それぞれの花が競うように、あるいは調和しながら咲く様子は、まるで水上の芸術鑑賞のようです。

さて、気になる現在の開花状況ですが、訪れた日はまさにちょうど見頃のベストタイミングでした。

古代ハスのつぼみがそこかしこでぷっくりと膨らみ、朝から午前中を中心に、美しい花を次々と咲かせていました。
ハス撮影の鉄則として、午後になると花が閉じやすくなってしまいます。
そのため、綺麗な開花状態を狙うなら、絶対に早めの時間帯の訪問がおすすめです。
今回は睡蓮も一緒に楽しむことができ、池全体がパッと華やかなオーラに包まれていました。

これだけ美しい花が咲いているとなると、さぞかし混雑しているのではと思われるかもしれませんが、そこがこの公園の隠れた名スポットたる所以です。

訪れたのは日曜日でしたが、駐車場は十分に空いていて、ゆったりと車を止めることができました。
すれ違うのは、のんびりとお散歩をされている地元の方や、私と同じようにカメラを構えて撮影を楽しんでいる方がちらほら。
観光地にありがちな人混みのプレッシャーが一切なく、静かで贅沢な時間を堪能できます。

公園内は板張りの通路が整備されており、池のすぐそばを歩きながら散策できるようになっています。

公園内には東池と西池があるのですが、今回の観察では、東の池の方が見頃を迎えていて圧倒的に見事でした。
一方で、西の池は少し見頃を過ぎてしまったかなという印象です。
限られた時間で効率よく撮影されるなら、まずは東の池から攻めてみるのが正解かもしれません。
周囲に植えられた桜の木々も、春の華やかさとはまた一味違う、生命力に満ちた夏の青葉を見せてくれて心地よかったです。

歩いていると、砂利敷きではありますが、駐車場らしきスペースが増設されているのを発見しました。
訪れる人が増えても安心なように、少しずつアップデートされているのですね。

そういえば、毎年恒例のロータスフェスタは今年無事に開催されたのでしょうか。
そんな地域のイベントに思いを馳せるのも、ローカルな公園巡りの楽しさだったりします。

ここで、これから実際に訪れる予定のみなさまへ、ひとつだけ実践的な注意点をお伝えしておきます。

水辺を歩ける板張りの通路ですが、一部で経年劣化により傷んでいる箇所が見受けられました。
しっかりと補修の手は入れられていますが、カメラのファインダーやスマートフォンの画面に夢中になりすぎると、思わぬところで足元を取られてしまう危険があります。
素晴らしい写真を撮るためにも、歩くときはしっかり足元を確認してくださいね。

今回、曇り空という絶妙な天候に恵まれたおかげで、夏の蒸し暑さをそれほど気にすることなく、古代ハスと睡蓮の美しい競演を心ゆくまで堪能することができました。

水面に浮かぶピンクと白の花々を眺めていると、日頃のバタバタとした忙しさや疲れが、すーっと水に溶けていくような感覚を覚えます。
まさに、日常のエネルギーをリセットするのに最適な場所でした。

開花状況から見て、これからの数週間はまだまだハスの見頃が続きそうです。
ぜひみなさまも、カメラを片手に、この静かで美しい水辺の特等席へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【茨城県】北相馬郡|利根親水公園
イベント情報TONE LOTUS FES.2023 ー蓮祭ー▶日 時:令和5年7月8日(土) 9:00~20:00※小雨決行(荒天の場合は、翌9日(日)に順延、9日が開催不可の場合は中止)▶会 場:利根親水公園(茨城県北相馬郡利根町中谷16...

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