「夏といえばひまわり」と頭では分かっていても、ギラギラと照りつける太陽の下でカメラを構えるのはなかなか体力が要るものです。
そんな弱気な私が今回足を伸ばしたのは、茨城県つくばみらい市の東地区にある「ふれあい花畑」です。
きっかけは、ちょうど夏の終わりから秋へと差しかかるこの時期に、広大なひまわり畑が見頃を迎えているという噂を耳にしたことでした。

現地に到着してまず驚かされるのは、そのスケール感です。
ここは東地区まちづくりの会の方々が休耕地を活用して運営されている場所なのですが、その広さはなんと約5万㎡もあります。
東京ドームよりも広いと聞いて頭では理解していたつもりですが、目の前に立つと想像以上の解放感に圧倒されます。

この広大な土地では、春には黄色い絨毯のような菜の花、夏は太陽に向かって咲くひまわり、そして秋には風に揺れるコスモスと、季節ごとに姿を変えて地域の人々を楽しませてくれているそうです。
年間を通してこれだけの空間を管理されている地域の皆さんには、本当に頭が下がる思いがします。

私が訪問したこの日は、雨が上がったばかりの曇り空でした。
お出かけ日和といえば快晴を想像しがちですが、写真を撮る人間にとっては、実はこの曇天こそが隠れた絶好のコンディションだったりします。
強い直射日光がないおかげで影が濃くなりすぎず、ひまわりの鮮やかな黄色がしっとりとやわらかく映えてくれました。
ファインダー越しに見える景色も、どこか優しく落ち着いた雰囲気です。

公式の情報によれば、今年(2026年)は6月に発生した台風の影響で種まきが少し遅れ、7月中旬にようやく完了したそうです。
そのため開花時期も少しずれ込み、8月下旬から咲き始め、9月上旬の今ちょうど見頃のピークを迎えています。
実際に歩いてみると、まだ愛らしい蕾も少し残っていましたが、全体としてはほぼ満開の素晴らしい状態でした。
自然相手の管理はご苦労も多かったはずですが、見事に咲き揃った姿に感謝の気持ちが湧いてきます。

畑一面にずらりと並ぶひまわりたちは、私の身長を軽々と超えるほど背丈がしっかり伸びています。
雨上がりの湿り気を含んだ心地よい風に揺れる姿を見ていると、日常の慌ただしさで少し凝り固まっていた心が、すーっと解きほぐされていくのを感じます。

青空の下で咲くひまわりもエネルギーに満ちていて素敵ですが、こうした穏やかな明かりに包まれたひまわりも実に味わい深いものがあります。
コントラストが控えめなおかげで白飛びや黒つぶれを気にせず、構図や光の回り込みをじっくり吟味しながらシャッターを切ることができました。
周囲も混雑しすぎておらず、静かに写真を撮ったり、花の間をゆっくり散策したりするにはこれ以上ない条件です。

なお、現在は摘み取りイベントも開催されており(最終日は9月13日ごろまでの予定だそうです)、お気に入りのひまわりを持ち帰ることができます。
ご自身でハサミを持参すれば、旅の思い出を自宅まで連れて帰れるという魅力的な企画です。

夏の終わりに訪れたつくばみらい市の「ふれあい花畑」は、天候すらも味方につけて優しい景色を見せてくれました。
季節ごとに表情を変える場所だからこそ、次は秋のコスモスの時期にまた違ったレンズを携えて足を運んでみたいと思います。
皆様もぜひ、心地よい風と季節の花に癒やされにお出かけしてみてはいかがでしょうか。

コメント