秋の風が心地よく鼻先をくすぐる季節になると、なんだかカメラを片手に外へ飛び出したくなりませんか。
先日、ふと「あたたかな秋の光の中で、どこかきれいなお花でも撮りたいな」という思いがふつうふつと湧き上がり、茨城県常総市にある「グランベリー大地」へ行ってきました。

結論から言ってしまうと——いちごハウスの奥にひっそりと広がるコスモスが、まさに奇跡のような満開の見頃を迎えていました。

車を出して向かったのですが、アクセスの良さにまず感動してしまいました。
圏央道の常総ICから車を走らせて、なんとわずか2分ほど。
お隣には大人気の「道の駅常総」もあるので、ドライブの目的地としても完璧なロケーションです。

ひろびろとした駐車場に車を停め、わくわくしながら園内に一歩足を踏み入れると、目の前には巨大ないちごハウスがずらりと美しく並んでいました。

ハウスの中を覗いてみると、頭上からいちごの元気なつるがふさふさと垂れ下がっています。
空中栽培のスケール感に思わず圧倒されてしまいました。

グランベリー大地といえば、関東でも有数のいちご狩りスポットとして有名ですよね。
どうしても「冬から春のいちごの場所」というイメージが強かったのですが、今の季節はハウスの奥側で、ひっそりとコスモス畑が開放されているのです。

公式のお知らせにあった通り「ご自由にご覧ください」というスタイルで、特に仰々しい受付やチケット購入もありません。
なんとも大らかな雰囲気に心がほぐれつつ、吸い込まれるようにハウスの奥へと歩みを進めました。

そしてハウスを完全に抜けた瞬間、視界がパーッと開けました。目の前一面に、鮮やかなピンクや可憐な白のコスモスがどこまでも広がっていたのです。
やわらかな秋風が吹き抜けるたび、花々が楽しそうにゆらゆらと揺れ、澄み切った青空とのコントラストが息をのむほどきれいでした。

少し歩くと「撮影スポット」と書かれた親切な看板を発見いたしました。その先には、ちょこんと可愛らしい踏み台が置かれています。
こういう温かい工夫を見つけると、撮影意欲がグッと高まってしまいますよね。
訪れた日は雲ひとつない快晴で、気温もとても穏やかでした。
やわらかな日光をいっぱいに浴びた花びらが、まるで発光しているかのようにくっきりと鮮やかに浮き上がって見えました。

全体的な規模感としては、地平線まで続くような巨大な花畑というよりは、ギュッと密度が詰まったコンパクトで上品な畑という印象です。
しかし、そのおかげで花との距離がとても近く、細部までじっくり観察したり撮影したりできるのが素晴らしいところです。
ぐっと顔を近づけてみると、秋の澄んだ空気の中に、どこか甘くほのかな優しい香りが漂っているのを感じることができました。
周りを見渡すと、楽しそうに写真を撮り合うご家族連れやカップルがたくさんいらっしゃり、秋の休日らしい穏やかであたたかな空気に包まれていました。

今回訪れて改めて感じたのは、グランベリー大地のコスモス畑は「大げさに遠出をしなくても、身近な場所で最高に贅沢な秋の景色を楽しめる」という最高の魅力を持っているということです。
いちごハウスの裏手を進んでいくという、まるで秘密の抜け道を見つけたようなワクワク感もたまりません。
私が訪れた時点では文句なしの満開見頃でしたが、コスモスはとても繊細なお花です。
これからの天候次第で、強い雨や風が吹くと一気に散ってしまうことも考えられます。
もし「行ってみたいな」と心が動いた方は、ぜひお早めの訪問をおすすめいたします。
混雑を避けたい場合は、開園直後や午後の穏やかな時間帯を狙うと、ゆったりマイペースに撮影を楽しめると思います。
アクセス抜群で駐車場も非常に広いので、お隣の道の駅常総で美味しいグルメを堪能しつつ、セットで立ち寄るルートが間違いなくおすすめです。
日々の喧騒をふっと忘れて、五感で秋を感じられる本当に素敵な場所でした。
季節が変わったら、今度は甘いいちごを味わいにまた訪れてみたいと思います。
みなさんもカメラを片手に、秋の小さなお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(了)

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