須和田公園のバラは見頃でした2026

今日は最高の撮影日和。
青空に誘われるようにして、市川市にある須和田公園へ春バラの撮影に出かけてきました。

今回のルートは京成線。
市川真間駅で下車し、初夏の気配が混じる風を感じながら公園まで歩を進めます。
道中、少し不思議な光景に出会いました。
土曜日といえば高校はお休みのイメージがありますが、駅周辺や通学路には学生さんの姿がやけに多いのです。
部活動でしょうか、それとも補習でしょうか。

到着した須和田公園は、ただの公園ではありません。
実はここ、弥生時代後期の須和田遺跡を整備して作られたという、非常に歴史の深い場所なんです。
園内を歩けば、中国の文学者・郭沫若氏の「別須和田」詩碑がひっそりと佇んでいたりして、なんだかタイムスリップしたような気分に浸れます。
市川市といえば里見公園などがバラスポットとして有名ですが、この須和田公園のバラ園も負けてはいません。
約62種、450株という規模はたしかにコンパクトですが、その分、一株一株の密度がギュッと凝縮されていて、見応えは十分すぎるほどです。

公園のシンボルでもある母子像を中心にバラが植えられており、色とりどりの花々が周囲の深い緑と溶け合うように調和していました。
計算された美しさ、とでも言いましょうか。

こちらの特徴は、なんといっても西洋バラが多いこと。
その佇まいはどこまでも華やかで優雅。
お忍びで訪れた貴族にでもなったような錯覚を覚えます。

タイミングも完璧でした。
まさに春バラの見頃真っ盛り。
5月中旬から6月上旬がピークという事前情報の通り、ほぼ満開の状態で私を迎え入れてくれました。
日頃の行いが良いからでしょうか、それともバラたちが私を待っていてくれたのでしょうか。

大輪の赤やピンクのバラが、まるで自分たちが主役だと言わんばかりに堂々と咲き誇っています。
風が吹くたびに、うっとりするような甘い香りが鼻先をくすぐり、五感すべてが幸福感に包まれます。

白や黄色、さらには繊細なグラデーションが美しい複色系の品種も絶妙なバランスで配置されています。
どこにレンズを向けても絵になるので、レイアウトを考えるのが楽しくて仕方がありません。

園内にはバラのトンネルやアーチも用意されていて、平面的な写真だけでなく、奥行きや立体感を活かした撮影ができるポイントが豊富に揃っています。
カメラマンの心をくすぐる憎い演出です。

特に私の目を引いたのは、やはり母子像周辺に咲く濃い赤色のバラでした。
背景にある木々の緑がバラの深みを際立たせ、まるで上質なポートレートを撮っているような感覚に陥ります。
ボランティアの方々が日々愛情を込めて手入れをされているおかげで、どの花も傷みが少なく、本当に生き生きとしていました。感謝の念が堪えません。

実際に訪れてみて感じたのは、ここは「隠れ家」だということです。
市内の里見公園ほど混雑しておらず、自分のペースでゆったりとシャッターを切ることができます。
朝から午前中の早い時間帯ならさらに空いているので、独り占め気分を味わいたい方には特におすすめ。
正直なところ、あまり有名になって欲しくない……なんて意地悪な気持ちも少しだけ芽生えてしまうほど、居心地の良い空間でした。

須和田公園のバラ園は、規模こそ大きくありませんが、非常に質の高いバラを堪能できる場所です。
市川のバラ巡りをこれから始めたい方にも、有名な場所は行き尽くしたというベテランの方にも、自信を持っておすすめできます。

春のこの華やかさも素晴らしいですが、秋バラはまた違った表情を見せてくれるとのこと。
今から次の季節が楽しみでなりません。
バラの撮影が好きな方、あるいは都会の喧騒を忘れて静かに花と向き合いたい方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

今日も本当に、贅沢で素敵な花時間になりました。
(了)

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