堀切菖蒲園と堀切水辺公園の初夏の美景を堪能したあとは、京成電鉄京成本線に乗って江戸川駅へ。そ
こからほど近く、静かに咲き誇る花菖蒲たちが出迎えてくれる、小岩菖蒲園へと向かいました。
昨年は咲き始めに訪れて少し早すぎた印象だったので、今年は見頃を狙って1週間遅らせての再訪です。
ところが、今年は例年より気温が低めの日が続いた影響か、6月上旬のこの日も「6分咲き」程度。
それでも、ひとたび園内を歩けば、優雅に風に揺れる花菖蒲たちの姿に、時を忘れて見入ってしまいます。
なかでも目を奪われたのが、今まさに満開を迎えた黄菖蒲。
鮮やかな黄色が緑の中にパッと映えて、その華やかさに誰もが足を止めて見入るほど。
外来種であることから園内では少し異彩を放ちつつも、その存在感は抜群。
カメラを手にした人々が、黄色のアクセントを取り入れた一枚を狙っていました。
園のすぐ脇には、京成本線の鉄橋が江戸川をまたいでいます。
電車が通過するその一瞬を、花菖蒲とともに切り取ろうと、構図を練る人たちの姿も。
花と鉄道――ここは、鉄道ファンや写真愛好家にとっても、たまらない撮影スポットです。
ふと目をやると、紫陽花たちが控えめに花をほころばせていました。
淡いブルーやピンクの花がぽつりぽつりと姿を見せ始めていて、これからが本番。
花菖蒲と紫陽花の競演が楽しめるのも、まさに今だけの贅沢です。
今年は涼しい気候の影響で、開花がややゆっくりめでした。
来年は天気や気温、開花状況を少し意識して、訪問のタイミングを調整したいところ。
それでも、小岩菖蒲園の初夏の風景には、また来たくなるやさしい魅力があります。
次こそは満開の瞬間を狙って、三たび足を運びたい――そんな気持ちにさせてくれる場所でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さんもぜひ、小岩菖蒲園で季節のうつろいを感じる特別なひとときを過ごしてみてください。
「今しか出会えない風景」が、そっと心を癒してくれるはずです。
(了)
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