こんにちは。2月に入り、暦の上では春がすぐそこまで来ているはずですが、現実は厳しく、朝の布団の引力が日に日に増している今日この頃です。そんな寒さに負けず、冬と春の境界線を見極めるべく、東京都江戸川区の葛西臨海公園へ行ってまいりました。
今回は、水仙とロウバイが見頃を迎え、梅も目覚め始めた園内の様子をレポートします。
JR京葉線の葛西臨海公園駅に降り立つと、鼻先をかすめる風はまだツンと冷たく、冬の意地を感じます。

実はこの日、朝食を食べる時間がなく、空腹という名の危機に直面しておりました。とりあえず駅前のファミマで調達した飲むプロテインとパンを胃に流し込み、私のエンジンを無理やり始動させます。筋肉を育てるのか、花を愛でるのか、優先順位が迷走していますが、背に腹は代えられません。

公園の入り口に進むと、まず目に飛び込んできたのは水仙まつり開催中と大きく書かれた横断幕。一瞬、お、ラッキー!と思いましたが、よく見ると開催日は2月7日から。現状は虚偽……いえ、少し気が早い横断幕となっておりますので、皆様もどうか騙されないようご注意ください。祭りは来週からですよ。

駅から大観覧車に向かって歩みを進めると、風に乗って甘く上品な香りが漂ってきました。この日、間違いなく主役の座にいたのは水仙です。

観覧車のふもとに広がるスイセン畑では、約5万7千球ものニホンズイセンが斜面を真っ白に染め上げていました。顔を近づけると、凛とした姿からは想像もつかないほど、濃厚で爽やかな香りが鼻腔をくすぐります。この香りを嗅ぐだけで、鼻詰まりが治りそうな気がするのは私だけでしょうか。

写真愛好家の方に特におすすめしたいのが、日差しがある時間帯の撮影です。花びらが光を透かしてクリスタルのように輝き、逆光で捉えると、まるで霧の中に咲いているような幻想的な一枚になります。

23区最大規模と言われるこの真っ白な絨毯は、都会の喧騒を完全に忘れさせてくれる魔力を持っていました。

次に向かったのは、少し落ち着いた雰囲気の日本庭園エリアです。ここでは白梅が見頃を迎えており、紅白のコントラストが目に鮮やかでした。驚いたのは、その梅の木にメジロたちが忙しそうに集まっていたことです。彼らは花の蜜に夢中で、私がカメラを向けてもどこ吹く風。梅のピンクとメジロのウグイス色(実際にはメジロ色ですが)が織りなす光景は、まさに動く日本画でした。

一方で、日本庭園のロウバイはすでに見頃のピークを過ぎており、少しお疲れのご様子。

ふと水平線に目を向けると、海を隔てた向こう側に富士山がうっすらと霞んで見えていました。寒風にさらされながら眺める富士山と、足元に漂う春の香りのマリアージュ。これこそが、この時期の葛西臨海公園にしかない贅沢な時間です。

鳥類園ウォッチングセンターの北側にあるメイン通路へ足を伸ばすと、こちらはロウバイがまさに満開。独特の透き通った黄色い花弁が、冬の青空によく映えます。深呼吸をすると、ロウバイ特有の甘く濃厚な香りが胸いっぱいに広がり、冷えた肺が少しだけ温かくなるような、そんな優しい心地よさを感じました。
今回、一足早く春の気配を探索して感じたのは、植物たちの力強いリズムです。カレンダーの数字よりも正確に、彼らは着実に季節を動かしています。2月に入り、これから梅の本格的な開花が始まれば、園内はさらに賑やかになることでしょう。
現在の開花状況をまとめますと、水仙は満開、ロウバイは場所により見頃、梅は早咲きがスタートといったところです。混雑を避けてゆっくり香りを堪能したい方は、午前中の早い時間帯に訪れることをおすすめします。
次は、梅がその本領を発揮し、園内が紅白の香りに包まれる頃に再訪したいと思います。その時は、プロテインではなく、温かい甘酒でも片手に歩きたいものです。皆様も、防寒対策を万全にして、小さな春を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。



コメント