ねぇ、みんな!私、突然「秋の彩りが足りない!」って頭の中で警報が鳴り響きましてね。これは緊急事態だと直感し、気づけば千葉県柏市にあるあけぼの山農業公園を目指して車を走らせていました。目的はただ一つ、あのオランダ風車をバックに広がる、絵に描いたようなコスモスの絶景をカメラに収めることです。
私が訪れた日の朝は、まさに完璧な秋晴れでした。空はどこまでも青く澄み渡り、カラッとした空気が肌に心地よくて、「ああ、来てよかった〜!」って深呼吸したんです。期待に胸を膨らませて、いざコスモス畑へ。

…そこで私、立ち止まっちゃいました。
例年なら、風車の手前に広がる畑は、一面ピンクの絨毯になっているはずなんです。ところが、目の前に広がるコスモスは…「あれ?なんかちょっと寂しい?」って、思わず声が出ました。

実は、私が到着したタイミングは、残念ながら5分咲きだったんです!シャッターチャンスを逃すことに関しては、もはやプロ級ですか?って、思わず天を仰ぎました。せっかくの好天なのに、私の運のなさに脱帽です。
でも、この現象には、しっかりとした理由があるんですよ。どうやら今年の2025年は、夏の記録的な高温と少雨の影響で、コスモスの発芽が例年より大幅に遅れてしまったそうなんです。園のスタッフの方にこっそりお話を伺ったら、「例年の華やかさや密度は、今年はちょっと難しいかもしれません。満開になる前に、短いシーズンが終わっちゃいそうで…」とのことでした。
つまり、今年は「満開の絶景」自体が、本当に幻になりつつある、というわけです。
咲いているセンセーション(ピンクや白)のコスモスも、鮮やかなオレンジ色のキバナコスモスも、短い命を燃やすように健気に風に揺れていました。それは愛おしい光景でしたが、知っている「ド迫力の絶景」とのギャップに、少しばかり肩を落としたのは事実です。

ここで、訪問を考えているあなたに、非常に重要な情報をお伝えします。この健気なコスモス畑は、次の春のチューリップの準備のために、11月4日には刈り取りが予定されているそうです。
満開の絶景こそ叶わなかったものの、この「短くも貴重な」コスモスの姿を見られるチャンスは、この刈り取り前が文字通りラストチャンスです!
たとえ5分咲きでも、やはりオランダ風車とのコラボレーションは外せません。これをフレームに入れるだけで、写真のムードは格段に上がります。
花数が比較的多くて狙い目だったのは、中央駐車場A側と、その先にあるメタセコイアの並木道側でした。もし訪れるなら、このあたりを中心に探してみることをおすすめします。
ちなみに、到着した時に広がっていた美しい青空は、時間が経つにつれ雲が増えはじめ、徐々に陽射しが消えていきました。朝の静かな公園と、移り変わる空模様の中で見るコスモスは、その季節のはかなさや美しさを一層感じさせてくれました。これはこれで、なかなか情緒的な撮影体験でした。

今回のあけぼの山農業公園のコスモスは、「一面の絨毯」という期待通りの絶景ではなかったかもしれません。しかし、自然の摂理による「不完全さ」や「遅れ」を目の当たりにしたことで、かえって心の中に穏やかな感動が広がりました。
完璧なタイミングで訪れられなかったのは残念ですが、移り変わる空の下、風に揺れるカラフルなコスモスを見ていると、「人生、いつもパーフェクトなタイミングじゃなくても、その一瞬の美しさやドラマを楽しめばいいんだ」って、なんだか妙に達観した気分に(笑)。季節の植物って、その年の気候によって、表情がガラッと変わる。その繊細なドラマを感じられただけでも、今回の訪問は大きな収穫でした。
来年こそは!と、早くもリベンジを誓っています。満開のピンクと白いコスモス、そしてキバナコスモスの鮮やかなオレンジが、風車の下で波打つ様子を、いつか必ずカメラに収めます。
訪問を考えているあなた、11月4日の刈り取りまでの、この短いコスモスシーズン。幻の絶景ではなくても、秋の空気と健気な花の姿を堪能できる最後のチャンスですよ。この愛おしい風景を、ぜひ見届けてみませんか。


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