2025年8月9日、茨城県取手市で開催された第70回とりで利根川大花火大会へ出かけました。
会場は取手緑地運動公園。打ち上げ総数は約1万発!さらに今年は、取手市のシンボル「カワセミ」や「フクロウ(フクタロウ)」をかたどったドローン演出まで登場。協賛企業のロゴが夜空に浮かび上がるユニークな演出もあり、地元らしい温かみと遊び心があふれていました。
打ち上げ場所はJR常磐線・取手駅東口から徒歩5分の河川敷。メイン会場は毎年大混雑とのことで、今回はあえて少し離れた利根川堤防へ。
ここは人影もまばらで、目の前にはゆったりと流れる川と、広々とした空。
花火はやや小ぶりに見えるものの、静かに腰を下ろして夏の夜を満喫できる、穴場スポットです。
前回の手賀沼花火大会は蒸し暑さと強風に悩まされましたが、この日は涼やかな風が心地よく、過ごしやすいコンディション。
…出発前にお腹の調子が怪しかったのは少し焦りましたが、正露丸の力を借りつつ、道中2回の“ピットイン”で無事到着。花火中は奇跡的に持ちこたえました。
この日の夜空には、まんまるのスタージョンムーン(8月の満月)が輝いていました。
花火と満月を同じフレームに収めたい――そんな野望もありましたが、明るさの差が大きく、きれいに撮影することは断念。
夜空には花火の煙がゆっくりと漂い、次の一発をふわりと隠してしまいます。
満月の明るさと相まって、撮影には少し手強い条件でした。
花火の合間には約15分間のドローンショーが挟まれ、夜空に浮かぶカワセミやフクロウが観客を魅了。
ただ、離れた場所からだと青系のライトは見分けづらく、時折「何の形だろう?」と首をかしげることも。
花火は間隔をあけて打ち上がるため、次がいつ来るのか分からずドキドキしながらシャッターを構えます。風に乗って会場の音もかすかに届きました。
花火の光と月の光が夜空で共演する光景は、息をのむほどの美しさ。写真に収めるのは難しかったですが、その場の空気感や音、そして月明かりに照らされる花火のシルエットを五感で楽しむことができました。
静かな堤防での花火観賞は、メイン会場の熱気とは違う「自分だけの夏時間」を味わえる贅沢な体験でした。
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