千葉県柏市にある「あけぼの山農業公園」へ、秋の代表選手・コスモスを愛でに、私、行ってまいりました!
きっかけは、もちろん公園のシンボルとなっているあのオランダ風の風車と、その前に広がる広大な花畑の「黄金コンビ」に会いたかったからです。毎年SNSを賑わせる、あの夢のような景色をこの目に焼き付けたい!その一心で、カメラを抱えて向かいました。
当日の朝は、ちょっと曇り空。「あぁ、また私の撮影運はどこかへ逃げ出したのかしら…」と、私の心も空模様と同じく、ちょっぴりグレーでした。気温は過ごしやすかったのですが、どこか冷たい風が頬をかすめるたび、「今日のシャッターチャンスは少なめかもな」と、テンションも控えめ。
しかし、私が広大なコスモス畑を前にして、ため息をつきながらカメラを構え、いざ花に語りかけようとしたその瞬間、なんと!太陽が顔を出し、青空がみるみるうちに広がってきたのです!「よし、カメラの神様はまだ私を見捨てていなかった!」と、心の中でガッツポーズ。まるで私のためだけに用意されたかのようなこのドラマチックな天気の変化だけで、私はもう、来た甲斐があったと確信しましたね。さあ、最高の青空を背景に、秋の物語の始まりです。
さて、いざ主役のコスモス畑へ!公園のシンボル、風車前の広大な花畑には、約2万2000㎡ものコスモスエリアが広がっています。
しかし、正直に申し上げますと、その光景は「あら?」という感じでした。例年見られるはずの、地面を埋め尽くすカラフルな花の絨毯は、今年はまだ見当たらないのです。特に畑の真ん中は、コスモスが「え、私?まだ寝てますけど?」と言っているかのように、ポッカリと土が目立っています。
これは、8月からの記録的な高温と少雨の影響で生育不良が見られたためだそうで、自然相手ですから文句は言えません。むしろ、「コスモスだって夏バテするんだね、お互い様だよ」と、妙な親近感が湧いてしまいました。
今年の絨毯は、どうやらフカフカにはなりそうもありませんが、代わりに「自然の壮大さ」と「花の頑張り」を感じる景色でした。
しかし、諦めるのはまだ早い!
まず、キバナコスモス(黄色やオレンジの元気っ子)たちは、場所によっては引き続き見頃を維持していて、「私たちがいるよ!」とアピールしてくれていました。まるで、期待に応えられなかったコスモスの代わりに、急遽応援に駆けつけた親戚のよう。彼らのビタミンカラーを見ているだけで、気分が上がります。
そして、歩き回って見つけた隠れた名脇役たちに癒されました。
ハーブの丘や本館前の花壇では、控えめながらも優雅なシュウメイギクが咲いていました。
そして、何より感動したのが、キンモクセイの香りです!ふとした瞬間に漂ってくる、あの甘い香りは、まさに「秋の通知表」を受け取ったかのような気分にさせてくれます。青空のキャンバスに、黄色い花がまるでちっちゃな星のように散らばっているのを見て、「あぁ、なんて贅沢なコントラスト!」と、つい独り言(金木犀の匂いは苦手です)。
青空に映える酔芙蓉の、しっとりとした美しさもまた格別でした。
一つ実用的な情報として、彼岸花はすでに枯れていましたが、次の花のために葉がたくさん出ていました。これは自然のサイクルを感じられて、個人的には好きな風景です。
ちなみに、園内にはハロウィン仕様のベンチがありまして。もちろん私も座って、記念に一枚。「これで私も映え…いや、ただの疲れた人ですね」と、一人ボケツッコミをしてしまうほどの開放感でした。
今回の訪問で改めて感じたのは、「自然は予測不可能、でもそれもまた面白い」ということです。メインのコスモス畑がちょっと残念な状況でも、私はキンモクセイの香りに癒され、青空に背中を押され、結果的に大満足の撮影となりました。この公園は、花が少なくても風車と青空、そして心地よい空気だけでも十分に楽しめます。
残念ながら、風車の横のキバナコスモス畑や一部のコスモス畑は、すでに刈り取られていました。そして、最も重要な情報として、風車前の大花畑も、春のチューリップの植え付け準備のため、11月4日(火)に刈り取りが予定されているそうです。
コスモスとの別れは寂しいですが、「また春に、今度はチューリップとして会おうね!」という、自然との約束が地面に植え付けられたんだな、と思うと、次の楽しみが胸に広がります。
さて、読者の皆さんがこれから訪問を考えているなら、ここで超重要なお知らせです。
今年のコスモスの開花は全体的にゆっくりペースで、これから徐々に花数が増えていく可能性も秘めています。しかし、11月4日(火)には風車前の大花畑が刈り取られてしまうという期限があります(花の摘み取りは今年は実施しないとのこと)。
もし、「まだ間に合うかも!」と思われたなら、迷わず公園の公式サイトやSNSで「最新の花情報」をチェックしてからお出かけくださいね。このひと手間が、後悔のない花景色を楽しむ秘訣です。
秋の終わりと、次の春の始まりを感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。私もまた、チューリップの季節に、風車に会いに行こうと思っています!

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