丸の内イルミネーション2025

最近、私のカメラがどうも「非日常」を求めてストライキを起こしがちでして。
なんとか機嫌を取ろうと、冬の東京で最もキラキラしている場所、丸の内へと足を運びました。
目的は、もちろん2025年の丸の内イルミネーションを写真に収めること、そしてついでに私の心もキラキラにしてもらうことです。

訪れたのは平日の夜でしたが、すでに街は熱気に包まれていました。気温は低く、吐く息は白かったのですが、その寒さがかえって光の暖かさを際立たせる、絶妙なコンディションでした。私、寒いの苦手なんですけどね、この日は「ああ、これぞ冬!」と、妙にテンションが上がっていたのを覚えています。

まず最初に、東京駅の目の前にあるKITTE丸の内へ。ここで開催されている「WHITE KITTE 2025」を見に行きました。

2025年のテーマは「クリスマスと日本の冬景色が調和したイマーシブな白銀の草原」だそうで、もう聞くだけでワクワクしますよね。実際に足を踏み入れると、その名の通り、そこは一面の銀世界。約100メートルにわたる草原の中央には、本物のもみの木で作られたクリスマスツリーが誇らしげにそびえ立っています。ツリーを囲むベンチは、まさにフォトスポットの最前線。

そして、体験型の“かまくらオブジェ”。中に入って白銀の世界に包まれる感覚は最高でした。約65,000球のイルミネーションに囲まれて、「ここは北欧?いや、丸の内!」と、少し混乱したのも良い思い出です。

この日は警視庁音楽隊のミニコンサートと詐欺被害防止トークショーも開催されていまして、元宝塚の紫吹淳さんがいらっしゃったんです。ステージから遠かったのですが、その背の高さと華やかさに「やっぱりスターは違うなぁ」と、思わず姿勢を正してしまいました。私にとっては光の芸術と、生のスター、そして社会貢献トークという、三つ巴のエンターテイメント体験でしたね。

KITTEで心を洗われた後、いよいよ行幸通り(ぎょうこうどおり)へ移動です。

この通りは、皇居外苑と東京駅を結ぶ大通りで、東京駅舎を背景にした光景が本当に幻想的なんです。この日は幸運にも、ブライダルフォトの撮影隊が少なめだったので、東京駅の真正面から思いっきりシャッターを切ることができました。

東京駅の威厳ある赤レンガと、樹木のシャンパンゴールドの光のコントラスト。まさに「日本の玄関」にふさわしい、特別な冬の風景です。

特に行幸通りでは、2025年11月28日(金)から12月25日(木)までの期間、「Marunouchi Street Park 2025 Winter」が開催中でした。初登場のクリスマスツリーや、山小屋風のヒュッテ、クリスマスマーケットが出現していて、平日にもかかわらずすごい人出でした。

冬のグルメと雑貨を光の中で楽しめるなんて、最高に粋な計らいですよね。ただ、人気がすごくてヒュッテ周辺は行列ができていたので、もしゆっくり見たいなら、開催直後の早い時間帯を狙うのが賢明かもしれません。

そして丸の内イルミネーションのメインストリート、丸の内仲通りへ。

今年で24回目を迎えるこのイルミネーションは、約250本の街路樹がシャンパンゴールドの光で彩られ、「これを待っていた!」という読者の方も多いのではないでしょうか。開催期間は2025年11月13日(木)から2026年2月15日(日)と長いので、焦る必要はありません。

また、環境に配慮した「NEW Eco イルミネーション」を採用しているという点も、長く愛される秘訣かもしれません。華やかさだけでなく、持続可能な美しさも追求する。こういう姿勢、私、大好きです。

ただ、ここで一つ、私からのお願いと愚痴を聞いていただけますか。

この通りでも、やはりブライダルフォトの撮影が行われていたのですが、狭い歩道の中央を堂々と占拠してしまうのは、ちょっと考えものだと思ったんです。
多くの観光客や、純粋にイルミネーションを楽しみたい人が、その撮影を避けるために歩きたくないところを歩いていました。
「幸せのおすそ分け」なら大歓迎ですが、「通行の妨げ」になってしまうと、せっかくの美しい光景も台無しです。
営利目的の撮影は、もう少し公共の場でのマナー、そして何より他のお客様への配慮をしてほしいと強く感じました。
イベント期間中は、撮影の許可を出すかどうか、運営側も再考してくださると、誰もが気持ちよく楽しめるのにな、と、冷静に、しかし強く思いました。

最後に訪れたのは、丸ビル1階のマルキューブです。

ここでは、2025年11月13日(木)から2026年1月4日(日)の期間、「MARUNOUCHI BRIGHT HOLIDAY 2025 『Disney JOYFUL MOMENTS』」というホリデーイベントが開催されていました。

空から舞い降りるように重なる円盤状のオブジェが、街のきらめきを表現しており、そのモニュメントの周りには、ここでしか見られない特別な装いのミッキーと仲間たちが!思わず「ミッキー、君もこの美しさに見惚れてしまったんだね」と心の中で語りかけてしまいました。ディズニー好きにはたまらないフォトスポットで、写真を撮る人の顔も自然と笑顔になっていました。

丸の内のイルミネーションを巡って改めて感じたのは、「光」が持つ力の大きさです。ただ街を照らすだけでなく、私たちの気分を上げ、寒い冬を忘れさせ、そして何より人を集める力を持っています。

特に印象的だったのは、丸の内仲通りの「シャンパンゴールド」の、落ち着いているのに華やかという絶妙な色合いです。あの光を見ると、誰もが少しだけ優雅な気分になれる気がしました。

一方で、一部で見られたマナーの問題は、どんなに素晴らしいイベントでも、参加する私たちの意識が大切だと再認識させられました。全てがスムーズにいけば、この感動はもっと深くなるはずです。

次に来るときは、行幸通りのヒュッテで温かい飲み物を片手に、ゆっくりと東京駅の夜景を眺めたいですね。それから、もしブライダルフォトの場所が改善されていたら、心から拍手を送りたいと思います。丸の内は、美しい景色と洗練された雰囲気が両立している、本当に特別な場所です。ぜひ、読者の皆さんも、この冬、カメラ片手に丸の内の魔法を体験しに行ってみてください。くれぐれも、防寒対策はお忘れなく!

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