つくばみらい市にある「ふれあい花畑」のひまわり畑を訪れてきました。
最近、とある悩みがあります。
それは、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒という、睡眠界の「トリプルクラウン」を達成してしまったことです。
正直なところ、寝つきが悪く、やっと寝たと思ったら夜中に目が覚めて、そのまま朝まで眠れない。
そんな日々を送っています。
しかし、先日、この「夜明けの呪い」を逆手に取った、とっておきの撮影を決行しました。
向かったのは、茨城県つくばみらい市にある「ふれあい花畑」。
広さ約10ヘクタール、東京ドーム2個分に相当する壮大なひまわり畑です。
時刻はまだ太陽が昇りきらない、薄明かりの早朝。
「さすがにこの時間なら涼しいだろう」と期待していましたが…甘かったです。
それでも日中に比べればずっと快適。
熱気に包まれることなく、ゆっくりと撮影に集中できました。
そして何より、この時間帯に訪れる最大のメリットは、「貸し切り状態」であること。
あたりには、私とひまわりたちだけ。
聞こえるのは、風が花を揺らす音と、遠くで鳴く鳥の声だけ。
静寂に包まれた広大な空間で、ひまわりたちが朝を待つ様子は、まるで私だけに見せてくれる特別なショーのようでした。
早朝のひまわり畑には、夜の間に咲いたばかりの、みずみずしいひまわりが太陽の光を待っています。
この場所を管理している方々の、人柄が分かるような光景も見つけました。
なんと、ひまわりの持ち帰り用のハサミと募金箱が無人販売のように置かれているのです。
正直、「一晩中、ここに置きっぱなしで大丈夫!?」と心配になりましたが、それだけこの場所が地域の人々に愛され、信頼されている証拠なのでしょう。
昇り始めたばかりの太陽は、想像していたよりもずっと赤く、ひまわり畑を幻想的な色に染め上げていました。
「ひまわりが太陽を向いているから、逆光でも顔が暗くならない!」と期待していましたが、そう簡単にはいきませんね。
それでも、朝日を浴びて輝くひまわりのシルエットは、美しく、力強い。
ひまわりたちの「さあ、今日も一日頑張ろう!」という声が聞こえてくるようでした。
広大な畑の周囲をぐるりと一周すると、新たな発見もありました。
そして、前回訪れた際に係員の方が教えてくれた、ゼブラゾーンの存在。
「駐車場が満車になったら、この縞模様の場所に車を停めても大丈夫ですよ」と、親切に案内してくれました。
こうした細やかな配慮が、初めて訪れる人でも安心して楽しめる理由なのだと感じます。
この広大なひまわり畑を一周すると、面白い発見がありました。畑の北側には、既にコスモスの葉っぱが顔を出していたのです。
ひまわりが咲き誇る夏の終わりに、次の季節の準備が始まっている。そんな自然の営みを垣間見ることができ、少し感動しました。
そして、周りを見渡せば、黄金色に色づき始めた稲穂が風に揺れています。
日本の夏、そして秋の訪れを感じられる、素晴らしい景色でした。
今年は、お米の価格が高騰しそうだと耳にしました。
確かに家計には響きますが、こうして豊かな大地で育つ米を見ると、日本の食を支えてくれる農家の方々に感謝の気持ちでいっぱいになります。
ひまわり畑を西へと進んでいくと、これまでとは全く違う景色が広がっていました。
太陽の光を一身に浴びて輝いていたひまわりたちが、ここでは「裏側」を見せてくれています。
普段はなかなか見ることのない、茎や葉の緑、そしてひまわりの頭の丸い部分。
まるで太陽の光を全身で吸収しているかのような、その力強い姿は、表側とはまた違った魅力がありました。
ここまで歩くと、さすがに額に汗がにじみ出てきます。
でも、この汗もまた、広大なひまわり畑を自分の足で歩き、五感で感じた証。
この夏の特別な思い出として、心に刻まれました。
ひまわり畑のメインエリアを堪能して満足…と思いきや、少し離れた場所に、もう一つのひまわり畑があるのを発見しました。
この「ふれあい花畑」の素晴らしい点は、ひまわり摘み取りイベントが開催されていること。
なんと、美しいひまわりを無料で持ち帰ることができるんです。
写真を撮って、心に焼き付けて、さらに手元にも思い出を残せるなんて、最高ですよね!
イベントは8月24日までの予定。
満開のピークはそろそろ終わりが近づいているので、週末が最後のチャンスかもしれません。
急いで!急いでカメラを持って、駆けつけてくださいね!
なぜ私はワクワクしなかったのか?
正直なところ、今回の「ふれあい花畑」の撮影は、私の期待通りとはいきませんでした。
鉄塔とのコラボレーションは面白かったものの、全体として「これぞ!」という感動的な一枚は撮れなかったんです。
同じように、以前訪れた「あけぼの山農業公園」のひまわり畑も、なんとなく心に残らない感覚がありました。
この「ワクワクしない」という感覚を言語化しようと、ずっと考えていました。
そして、一つの答えにたどり着きました。
それは、ひまわり畑が「雑然的に咲き散らかしている」ように感じられたからです。
自然は本来、無秩序なもの。
それでも、人間が「美しい」と感じる風景には、どこか「整然とした秩序」が隠されています。
写真の三分割法や黄金比が、私たちの心を捉えるのと同じように、風景の中にも、無意識に惹かれる「理由」があるのだと思います。
「ふれあい花畑」は、自然そのものの力強さにあふれていました。
しかし、写真に切り撮った時、その広大さゆえに、どこに焦点を当てるべきか迷ってしまったのです。
「嘘」はつけない。だからこそ書ける「本当」の魅力
前回の訪問の際に「宣伝を」と言われ、頑張って書きましたが、正直なところ「【カメラ旅】真夏の絶景!茨城のひまわり畑が非現実的すぎた!」のような、AIが書くような大げさな言葉は、私の口からは出てきません。
なぜなら、このブログを読んでくださっている皆さんは、私の正直なレビューを求めているからです。
期待して訪れたのにがっかりした…そんな経験を、皆さんにさせたくない。
だから、メリットだけでなく、デメリットや正直な感想も包み隠さず書くようにしています。
そんな私が見つけた、この場所を「推せる」たった一つの、でも最高のポイント。
それは、「お持ち帰りできる」ということです。
写真という形のない思い出だけでなく、ひまわりを家に持ち帰り、五感で楽しむことができる。
これは、他の場所にはない、この場所だけの最高の魅力だと感じました。
人と会話する際の三大タブー、「政治・宗教・野球」。
これらの話題は、個人の深い価値観や信念に関わるため、多くの人が避けて通ります。
今回、ひまわり畑を訪れた際、私は一つのことに気づきました。
地域的なものか、あるいは単なる偶然かもしれませんが、ひまわり畑の周辺に特定の政治的メッセージを掲げた看板がいくつかありました。
多くの人が、美しい景色を純粋に楽しむために訪れる場所です。
特定の思想や主張が目に入ると、人によっては不快感を覚えたり、せっかくの感動が薄れてしまうかもしれません。
こうした場所は、政治的な色を排除し、誰もが心からリラックスできる、中立的な空間であってほしいと個人的には感じました。
もっと魅力的になるための提案
この広大な「ふれあい花畑」が、より多くの人を惹きつける場所になるためのアイデアを、個人的に考えてみました。
展望台の設置
少しの高さでいいんです。ベストはつくばみらい市の田んぼアートにあるような物見やぐらがあれば、10ヘクタールの壮大なスケールを俯瞰でき、最高の写真映えポイントになります。
ひまわり畑の中に道を作る
ひまわり畑を十字に区切るように道を作れば、誰もが「整然とした美しさ」を切り撮ることができ、写真の楽しさがぐっと増します。
地元農産物の販売
周りが田んぼという立地を活かして、休日限定で新米や採れたての野菜を販売すれば、つくばみらい市の魅力をさらにアピールできます。
「アキバ近いほうのつくば」、つくばみらい市。
ひまわりと地元の人々の温かさ、そして豊かな大地。
この素晴らしいポテンシャルを、もっと多くの人に知ってもらうために、これからも応援し続けたいと思います。
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