八重ひまわりが織りなす黄金の海へ!
筑波山を望む奇跡の絶景「あけのひまわりフェスティバル(茨城県筑西市)」に行ってきました。
夏の空の下、広大な土地を埋め尽くす100万本のひまわり。
そのスケールは想像をはるかに超え、まるで黄金の絨毯がどこまでも続いているかのようです。
しかもただのひまわりではありません。ふわふわとした花びらを幾重にも重ねた、愛らしい八重のひまわりです。
今年も「あけのひまわりフェスティバル」のプレオープンに足を運んできました。
実は、撮影スポットのレポートでは辛口になることが多い私ですが、今回は違います。正直に言いましょう。
「いますぐカメラを持って行ってください。暑さと混雑以外、絶対に後悔しませんから!」
と断言できるほどの素晴らしい体験でした。
なぜなら、今年のひまわり畑は過去最高傑作と言えるほどの仕上がりだったからです。
イベント開催の前日に休みが取れました。
絶景を求めて、祭りの熱気すらもまだない早朝、私はカメラを片手に会場へと向かいました。
まだ太陽が優しかった時間、ひんやりとした空気が心地よく、一面に広がるひまわり畑を独り占めしているような贅沢な気分。
しかし、日の出とともに気温はぐんぐん上昇し、あっという間に汗ばむほどの暑さに。
でも、その汗もまた、この絶景と向き合うための勲章だと思えました。
あけのひまわりフェスティバルは、約100万本の八重ひまわりが筑波山をバックに咲き誇る、国内最大級規模のひまわりフェスティバルです。
明野五葉学園の児童たちが作った色とりどりの風鈴が飾られる「風鈴ロード」も登場予定。
風鈴の涼やかな音色とひまわりの絶景のコラボレーションは、きっと心に残る夏の思い出になるはずです。
イベント前日だったので設置はされていませんでした。
ご存知の方もいるかもしれませんが、実は数年ごとに開催地を移動させているのが、この「あけのひまわりフェスティバル」の特徴です。
これは、同じ土地で毎年ひまわりを育てると、土の養分が偏ってしまい、元気のない花しか咲かなくなってしまうから。
そして今年、会場となったのは倉持地区。
この場所は、何年もひまわりを育てていなかったおかげで、土が栄養満点!
その結果、まるで土の恵みを全部吸い上げたかのように、ふっくらと見事なひまわりが咲き誇っていました。
八重のひまわりは小ぶりで可憐なのが魅力。しかし、今年は一輪一輪が力強く、その一つひとつが密に連なる光景は、圧巻の一言です。青空と筑波山を背景に、黄金のグラデーションが広がる様子は、まさに写真家が追い求める夢のような絶景でした。
「あけのひまわりフェスティバル」の開催期間は、2025年8月30日(土)から31日(日)まで。
時間は9:00から21:00です。
昼間の太陽が照らすひまわり畑はもちろんのこと、夜には幻想的なライトアップも楽しめます。
また、イベントに先駆けて8月27日(水)から29日(金)までは、プレオープンとして「ひまわり切花園」が開催されました。
ここでは、お気に入りのひまわりを自分で摘み取ることができ、5本500円でお持ち帰りできます(ラッピングは追加で300円)。
旅の思い出を、そのまま花束にして持ち帰れる素敵な体験です。
イベント当日は、ひまわりを眺めるだけでなく、さらに特別な体験が待っています。
会場には、弾き語りやバンド演奏が楽しめる音楽ステージが設置され、心地よい音色がひまわり畑に響き渡ります。
また、地元グルメを味わえる飲食ブースも充実。
ひまわりを背景に、美味しいスイーツや冷たいドリンクを片手に一息つくのも最高に贅沢な時間です。
広大なひまわり畑を一望できる展望台は、最高の撮影スポット。
ところが、私が訪れた早朝はまだ封鎖されていました。
見れば「立ち入り禁止」のテープがしっかりと貼られています。
しかし、そこで遭遇したのは、一人の「猛者」でした。
私の目の前で、カメラを構えた男性が、ひょいっとテープをまたいで階段を上っていくではありませんか。
その見事な身のこなしに、私は思わず「おっ!」と心の中でつぶやきました。
彼は私に気づくと、そそくさと何枚かシャッターを切って立ち去っていきました。
登れる時間は10時から16時です。
「いやいや、まだ8時だし、10時まで待てないだろ!」と心の中でツッコミを入れつつも、私も諦めきれません。
「もう一周すれば、何か変わるかもしれない」
そんな根拠のない自信を胸に、再びひまわり畑を歩き始めました。
ひまわり畑を歩いていると、別の場所から興味深い会話が聞こえてきました。
「ここのひまわり、小さいねぇ。他のところの半分くらいの大きさだなぁ」
年配の男性が、スタッフの方に話しかけています。スタッフの方が困ったように「そうなんですね」と答えると、男性はさらに続けて「雨降らないから、水が足りないのかねぇ?」と尋ねます。
『いやいや、ちょっと待って!』
思わず心の中でツッコミを入れました。この男性が思い描いているのは、きっと「ハイブリッドサンフラワー」のような、背が高く、顔の大きなひまわりなのでしょう。
でも、ここに咲いているのは、八重のひまわり。
八重のひまわりは、もともと小ぶりで可憐なのが特徴なんです。
花びらを幾重にも重ね、まるでフリルをまとったドレスを着ているみたい。
ひとつひとつの花が小さくても、100万本集まれば、その愛らしさで一面を埋め尽くすほどの迫力があります。
この小さなひまわりたちこそが、この場所でしか味わえない、特別な美しさの秘密なのです。
諦めずにひまわり畑をもう一周していると、黄色いスタッフTシャツを着た方が展望台の近くにいるのが見えました。「これはチャンス!」そう思い、私は土埃を立てないようソロリソロリと近づいていきます。すでに靴は乾いた土で茶色に変色していましたが、そんなことはもう気になりません。
展望台の入り口に着くと、さっきのスタッフとは別の方が「立ち入り禁止」のテープを外しているところでした。
「あの、まだ9時なんですけど、登ってもいいんですか!?」
興奮気味に尋ねると、「人が増えてきたのでいいですよ」と嬉しい返事。
実はこの幸運、私だけの力ではありませんでした。
少し離れたところに、車椅子に乗ったおばあさんと、そのご主人がいらっしゃったのです。
展望台に登ることができないおばあさんのために、スタッフの方が車椅子を運び、ご主人がおばあさんを抱きかかえて階段を登って行かれました。
展望台でひまわり畑を見下ろすおばあさんの、この上なく幸せそうな笑顔。そのほのぼのとした光景を目の当たりにして、私も心から感動しました。
この日、私が最高の絶景に出会えたのは、ひまわりの美しさだけでなく、人々の温かい心に触れることができたから。この場所でしか味わえない、特別な感動がそこにありました。
行けるものなら、ぜひ訪れてほしいひまわりスポットです。
ただし、週末はかなり暑くなるため熱中症対策は必須。
足もとの土埃も激しいので、汚れてもいい靴がおすすめです。
また、筑西市20周年で宣伝にも力を入れていることから、混雑が予想されます。駐車場の数は限られているため、車で行く方は早めの到着を。
なお、駐車場はすべて有料で、無料のものはありませんのでご注意ください。

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