あけぼの山農業公園に、夏を彩る花「キツネノカミソリ」を見に行ってきました。
公園のさくら山斜面・日本庭園の入口近くでは、8月中旬になるとオレンジ色の可憐な花々が一斉に咲き誇ります。
花は小ぶりながらも鮮やかで、真夏の緑の中に浮かび上がるように咲く姿はとても幻想的。
キツネノカミソリの花言葉は「妖艶」。
この言葉が示すように、ただ美しいだけではない、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせています。
その最大の秘密は、「葉のない茎に、突然、花だけが咲く」という生態。
「キツネに化かされたようだ」という言い伝えから名付けられたという説もあるほど、その姿は幻想的で、見る者を惹きつけます。
あじさい通りでは、朱色やオレンジ色の花が斜面を染め上げ、夏の終わりを告げるかのように風に揺れていました。
ひっそりと咲く花ながら、その風景には思わず足を止めて見入ってしまいます。
風車横の畑ではキバナコスモスの緑色した葉っぱが生えています。
こちらの花畑では、オレンジ色の「キバナコスモス」と、ピンク、白、赤などの混合色の「コスモス」が植えられています。
風車前の畑はひまわりが終わり耕されていました。これからコスモスの準備に入ると思います。
売店裏のプランターは、今回は花がほとんど咲いておらず、少し静かな印象でした。
季節ごとに表情を変える場所なので、次に訪れるときにはまた違った景色を楽しめそうです。
そして、本館前の花壇では、淡いピンク色のナツズイセンが涼やかに咲いていました。
夏の強い日差しの中で、そのやさしい色合いがとても爽やかに映えていました。
園内を歩いていると、木片がぎっしり詰まったユニークなオブジェを発見しました。
気になって調べてみると、これは「虫のホテル」と呼ばれるガーデンデコレーション。
小さな昆虫たちの棲み家として設置されているそうです。
自然と人が共に過ごせる工夫が散りばめられていて、思わず足を止めてしまいました。

園内を歩いていると、旧バーベキュー場の建屋が休憩所として活用されているのを発見。
冷房が効いていて、真夏の散策途中にひと息つくにはぴったりのスポットでした。
今年のピークは8月中旬です。記事執筆時点(8月17日)でも見頃を迎えていますが、花は徐々に終わりを告げます。
最高の瞬間を逃さないためにも、訪問は8月下旬までに計画することをおすすめします。
さあ、カメラを片手に、夏の終わりを告げる美しいオレンジ色の風景を、あなただけの感性で切り取ってみませんか?

コメント