手賀沼花火大会2025

手賀沼花火大会へ行ってきました。
といっても、私が向かったのは、会場の熱気とは無縁の静かな場所——茨城県側、利根川沿いの堤防です。
ここは毎年のように通う、私だけの“秘密基地”のような撮影スポット。

到着すると、茜色に染まっていく西の空に、ぽっかりと浮かぶ半月が。

夏の終わりを告げるような風景に、思わず息をのみました。

利根川の堤防には誰もいません。
車が数台、ぽつんぽつんと止まっているだけ。
まるで、時間が止まったかのような静けさ。
そこに、ドン…と響く花火の音が加わるのです。

空は朱に染まり、やがて夜の帳が下りる頃、
半月と花火が同じフレームに収まる瞬間が訪れました。
……が、残念ながらピントは外れ気味。
目もカメラも、思うように合ってくれません。

手賀沼は、千葉県北西部に広がる美しい湖。
花火大会はその湖の両岸——柏市と我孫子市から同時に打ち上げられ、水面に映る光と音が幻想的な世界をつくり出します。

日中の暑さがまだ残る夜。
利根川からの風は湿気を含んでいて、
カメラのレンズが曇りそうなほどの蒸し暑さ。
上空の風が弱かったのか、煙が残って視界はあいにく。
まさに撮影泣かせのコンディションでした。

それでも、
誰もいない堤防でひとり、空を見上げながら
「また来年もここに来よう」と、ふと思ったのです。
花火は、記録するものじゃなく、感じるものなのかもしれません。

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